私は6年ほど前に、いつも使っていたWindows PCのハードディスクが壊れリカバリ不能となって以来、DebianやUbuntuを使うようになりました。私の場合、PCの使用用途はソフトウェア開発が70%で20%が事務作業、10%がプライベート利用です。
現在の環境はThinkPad T510やX200sにUbuntu 11.04を入れ、Unityデスクトップを使用しています。Windowsは一応デュアルブートで残してありますが、ゲームをするときしか起動していません。
そんな私が常用しているソフトをご紹介します。
LibreOffice
CalcやWriterをよく利用します。自分だけが参照する設計書などはemacsのorg-modeで記述するので、Writerは外部提出用の書類作成のために利用します。Calcはデータ分析などのとき、普通にスプレッドシートとして利用します。MS Officeと比較すると、Writerのアウトライン編集機能が弱い以外にはあまり不満はありません。
Emacs23
プログラムやテキストの編集に留まらず、翻訳、辞書、シェル、Twitter、メモ、Webブラウザとして私には無くてはならない存在です。近年では表示フォントの取り扱いが改良され、見た目や見易さが向上して快適になってきています。
Gnome端末
説明不要と思いますが、標準でインストールされているターミナルエミュレータです。私は複雑なシェル作業はEmacsのshell-modeで行うので、使用頻度はそれほど高くありません。
Chromium
Chromeのオープンソース版。普通にChromeとして使えているのでChromeはインストールしていません。
Eclipse
デファクトスタンダードのJava開発環境ですね。現在公式リポジトリからインストールされるのはGALILEO(3.5)です。少々古いですが、とくに不便も無いのでそのまま使っています。ほぼAndroidの開発のために使用しています。バージョン管理にはEGitとSubclipse、タスク管理にはMylyn+Redmineを使用。
Thunderbird
私はすべてのメールをGmailに一本化しています。しかし、最近Web版が重くなって使い辛いので、Thunderbirdで読み書きすることが増えました。
Skype (beta)
仕事の打合せなどに活躍。betaではありますが、普通に使っているぶんで問題が起きたことはありません。
HPLIP
HP製プリンタのオープンソースドライバ。うちのプリンタはワイヤレス複合機のHP Photosmart Wireless B110aです。ワイヤレスで印刷やスキャンが実行できて便利です。
GIMP
Unityのグローバルメニューと相性が良いですね。画像処理全般で大活躍です。
Inkscape
アプリのアイコンや画面部品のデザインに利用します。
Blender
3Dモデリングでアイコンや画像素材を作成するときに利用します。
dvgrab
IEEE1394接続にてビデオを取り込むときに利用します。後述のKinoでもGUIで取り込みできますが、取込中にGUIがハングアップして以来、このコマンドで取込を行うようになりました。
$ dvgrab –autosplit –format raw –timestamp
ビデオを先頭まで巻き戻してから上記を実行すると、自動的に取込を行い、シーンごとにファイルを分割してくれます。ファイル名にはタイムスタンプをつけてくれるので、大量に取り込むときに便利です。
Kino (動画編集)
前述のdvgrabで取り込んだdv形式ファイルを繋いでエンコードしなおすときに利用しています。私はあまり複雑な編集は行なわないので機能は十分です。
Sound Juicer
音楽CDをmp3やoggとして取り込むときに利用します。
Brasero
CDやDVDのコピーやisoイメージの書き込みのために利用します。
Banshee
Ubuntu 11.04では標準の音楽再生・管理アプリケーションです。インターネットラジオと、取り置きしているNHKの語学講座の試聴のために利用しています。語学コンテンツは細かい早送りや巻き戻し、ABリピート、再生スピード変更が可能なSMPlayerのほうが向いていますが、ついついBansheeで済ませてしまいます。BansheeにSMPlayer並みの再生機能を追加してほしいものです。
Freemind
ブレインストーミングなどを行うときに利用するマインドマップツールですが、Linuxでは日本語入力時の操作性が悪く(日本語入力モードを維持してくれないので、何度も半角/全角ボタンを押さなければならない)、思考が停止してしまうのでこれを使用するときはVirtualBox内でWindowsを起動してWindows版のFreemindを利用しています。ちなみにこの問題は他のマインドマッピングツールでも同様に発生します。
Dropbox/Ubuntu One
Dropboxで作成中の文書ファイルや、設定ファイルの同期を行なっていましたが、最近は無料容量が5GBで使い勝手も向上してきたUbuntu Oneのほうがメインになりつつあります。Ubuntu Oneでは全てのマシンのDocumentsフォルダが同期されているので、気分によってマシンをかえて作業するときにも、そのまま別のマシンを起動するだけなので便利です。
Evernote
PCではWeb版だけしか使っていませんが十分役にたっています。外出時にはAndroid用のEvernoteを利用します。
そのほか
必要なアプリはだいたいプレインストールされているし、入っていなくてもソフトウェアセンターですぐに見つかるので事前に意識してインストールすることはありません。新しいOSや新しいマシンを導入したときは、必要なときに探してインストールする、という運用方針です。それよりEmacsやRails開発の環境設定のほうが面倒かも…。
無料でこれほどの環境を提供してくれるオープンソースコミュニティに感謝です。